晴れたら畑を耕して、雨が降ったら本を読んで過ごす。自然と共に生きる生き方。質素でシンプルな昔ながらの生活スタイル。
会社員として働くこと5年。朝起きたら体がだるい。部署異動の疲れが溜まっているなと感じていたが、ふと熱を測ったら38.5℃、そりゃだるいはずだ。体温計の数値を見たら熱が上がった気がして、いやもう上がっているんだけど、気づいたら急に風邪引いたと体感する。
異動したばかりで覚える事が沢山ある。こんな風邪ごときで休んでいられないと、薬を飲んで出勤。満員電車でふらふらになりながら会社に着く。仕事を始めたら不思議と頭は動き、いつもと変わらない業務をこなす。さすがに残業は厳しかったので定時で上がり、また満員電車に揺られて帰宅した。
次の日、とてつもなく体が熱い。測ったら39℃で昨日より悪化していて、これはさすがにキツいと休みの連絡を入れた。病院で薬を処方してもらい大人しく寝てやり過ごす。翌週、すっかり治り滞っていた業務を早めに始める。この時は仕事をこなすのが普通で正しいと思っていた。
そんな普通の毎日をこなす中パンデミックが発生。テレワークが始まり家で過ごす時間が多くなるにつれ、仕事や出勤についてよく考えるようになった。家で仕事が出来て、満員電車に乗らなくてもいい、時間が出来たから自炊も始めた。この生活が自分には合っている、そう確信し地方都市へ移住した。
地方都市は自然が近く、とても充実した毎日を送っている。完全テレワークの会社へ転職し、収入は減ったがそれでも毎日楽しい。思えば人混みが苦手で、食べていくために仕方なく働いていたが、”体調悪くても働くのは普通?これをずっと定年まで続けるのか?”この疑問がずっと頭から離れなかった。今の会社は無理せず働けている分、体調は良好だ。
晴耕雨読という言葉。畑は耕していないけど、雨降っても家だし出勤とか関係無いけど、何となく今の状況に似ている気がする。空を見上げる事が増えた。生活の一部に天気とか自然があってそれが普通。新しい普通の生活はとても充実している。
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